相場はなぜ必ず暴落するのか
― 暴落は事故ではなく、システムである ―
株式市場に長くいると、誰もが気づく事実がある。
相場は、必ず暴落する。
それは「もし起きたら困るイベント」ではない。
市場に組み込まれた“仕様”である。
1. 暴落は例外ではなく、前提条件
多くの投資家はこう考える。
- 暴落は想定外の出来事
- ブラックスワン
- 予測不能な事故
しかし、これは幻想だ。
現実は逆である。
暴落は、相場が存在する限り必ず起こる。
理由は単純だ。
株価は「期待」で上がる
期待は必ず過剰になる
過剰は必ず修正される
つまり、
暴落とは「期待のリセット」である。
2. 市場は必ずバブルを作る
市場は、構造的にバブルを作る。
理由は3つある。
① レバレッジの存在
信用取引、デリバティブ、金融緩和。
これらはすべて、上昇を加速させる装置。
だが、加速は必ず逆回転する。
② 人間の心理
相場を動かすのはデータではない。
欲望・恐怖・群集心理。
相場は必ずこうなる。
少数が気づく → 大多数が参加する → 最後に個人投資家が参入する → 天井が形成される
これは100年以上変わらない。
③ 機関投資家の利益構造
ここが本質だ。
機関投資家は、
上昇相場でポジションを作り
天井付近で売り抜ける
下落相場で買い戻す
つまり、暴落は「必要なイベント」。
なぜなら、高値で売るため、安値で買うため。
市場が暴落しなければ、彼らは儲からない。
3. データが示す「暴落の周期性」
歴史を見れば明らかだ。
世界の主な暴落
- 1929年:世界恐慌(-89%)
- 1987年:ブラックマンデー(-33%)
- 2000年:ITバブル崩壊(NASDAQ -78%)
- 2008年:リーマンショック(-57%)
- 2020年:コロナショック(-34%)
重要なのはここだ。
暴落は「例外」ではなく「周期」。
4. なぜ暴落は予測できないのか
多くの投資家は暴落を予測しようとする。
しかし、暴落は予測できないように設計されている。
理由:
予測できれば誰も損しない
誰も損しなければ市場は成立しない
つまり、暴落は「誰かが損をするためのイベント」。
5. 仮説:暴落は市場のリセット機能
暴落とは、市場の自己修復機能である。
もし暴落がなかったら?
- 株価は永遠に上がり続ける
- 格差は無限に拡大する
- 経済は崩壊する
つまり、暴落は「市場を延命させるための犠牲」。
残酷だが合理的だ。
6. 個人投資家が理解すべき残酷な真実
個人投資家はこう思う。
暴落は不運だった、タイミングが悪かった
しかし現実は違う。
暴落は、個人投資家が市場に参加した証拠。
なぜなら、天井で買うのは誰か?
底で売るのは誰か?
答えは明白だ。
7. では、暴落から逃げる方法はあるのか?
結論:
完全に逃げる方法は存在しない。
しかし、利用する方法は存在する。
- 暴落を前提に投資する
- 暴落を恐れないポジション設計
- 暴落時に買える資金を残す
つまり、勝つ投資家は、暴落を待っている。
8. 結論:暴落は敵ではなく、味方である
多くの投資家は暴落を恐れる。
しかし本質は逆だ。
暴落は、市場が個人投資家に与える唯一のチャンス。
皮肉だが、真実である。



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