【3133 海帆】ついに400円台へ…何を見誤ったのか?「物語」崩壊の3つの理由

マネー

【3133 海帆】ついに400円台へ…
何を見誤ったのか?
「物語」崩壊の3つの理由

かつて「トンピン銘柄」の筆頭として、凄まじい熱気を帯びていた海帆(3133)
しかし、2025年11月の決算を経て株価はついに400円台へ突入。
「あんなに強かった銘柄がなぜ?」と呆然としている投資家も多いのではないでしょうか。

今回は、カリスマ・トンピン氏、そして彼を信じた市場が
「何を見誤ったのか」、その構造的な敗因を3つのポイントで整理します。


1. 「実態」が「物語」に追いつかなかった

トンピン氏が描き、イナゴたちが夢見たメインシナリオは
「ジリ貧の飲食業から、超高収益な再生エネルギー企業への華麗なる転身」でした。

しかし、直近の決算で計上されたのは、巨額の「のれん減損損失」
さらに、2025年11月14日のIR開示で、連結子会社によるネパール水力発電事業の停止(再検討)および特別損失計上が発表され、完全撤退も視野に入れた事態に発展。(出典: 日経会社情報DIGITAL / QUICK Money)
これは会計用語で言えば「高いお金を出して買った事業が、期待外れでした」という敗北宣言に他なりません。

▼ 見誤った点
時間軸のズレ:再エネ事業は本来、巨額の先行投資をして数年〜数十年で回収するモデル。
日銭(キャッシュ)に困っている海帆が手を出して、即座に利益を生むにはハードルが高すぎました。
特にネパール事業は、現地情勢の悪化(デモ等)で工事遅延が発生し、2025年2月開始の事業がわずか9ヶ月で停止に追い込まれ、市場の「一発逆転」期待をさらに裏切りました。

2. 需給戦の敗北:ワラントという「無限の売り」

トンピン氏の勝ちパターンは、浮動株を枯渇させて売り方を焼き尽くす「踏み上げ相場」です。
しかし、この戦略には天敵がいます。それが「会社自身による株の乱発(ワラント)」です。

▼ 見誤った点
「買い支え」vs「会社のおかわり」
株価を上げても上げても、会社は生き残るために新株予約権を行使し、市場に新しい株を降らせてきました。
「株不足にして株価を上げる」という作戦は、「会社が裏口から無限に株を供給してくる」という状況下では成立し得なかったのです。

3. 「既知のリスク」が「致死性の毒」に変わった瞬間

「継続企業の前提に関する疑義(GC注記)」自体は、実は以前から記載されていました。
「リスクは前から分かっていたのになぜ今さら暴落?」という疑問の答えは、市場にかかっていた「麻酔」が切れたからです。

▼ 見誤った点
期待という名の麻酔:これまでは「GC注記はあるけど、トンピンさんがいるし、再エネが当たれば一発逆転できる」という期待が、財務の現実を覆い隠していました。
麻酔切れの激痛:しかし、減損(事業失敗)と資金調達の行き詰まりにより、「一発逆転の手段」が失われました。
その瞬間、市場は「あ、このままだと本当に危ない」と、以前からあったリスクを直視してパニック(400円台転落)に陥ったのです。

まとめ:投資家が学ぶべき教訓

海帆の400円台定着が示唆しているのは、

「需給(仕手戦)」は一時的に株価を歪めることはできても、
長期的には「財務(実態)」に収束するという冷徹な事実です。

トンピン氏が見誤ったのは、海帆という企業の
「器(うつわ)としての基礎体力」だったのかもしれません。

どれだけ素晴らしい夢(材料)があっても、
それを実現するまでの時間を耐え抜く現金がなければ、
会社は株主を希薄化させ続けるしかないのです。

「継続企業の疑義」がついた銘柄の出口戦略、
皆さんはどう描いていますか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました