金利が上がれば上がるほど
富裕層は寝てても複利が働き
貧困層は起きてる間も利息に苦しむつまりはこれが資本主義。
— 急樂 (@0110110w) December 14, 2025
資本主義の本質:富裕層は寝てても富が増え、貧困層は利息に苦しむ
最近、SNSでこんな一文を見かけました。
金利が上がれば上がるほど
富裕層は寝てても複利が働き
貧困層は起きてる間も利息に苦しむ
つまりはこれが資本主義。
この言葉、痛いほど本質を突いていると思いませんか?
今回は、この指摘を起点に、富裕層と貧困層の「借金」の違い、金利上昇の影響、そしてそれを理論的に説明するピケティの考え方、そして日本の所得格差の現状までを整理してみたいと思います。
富裕層の借金は「良い借金」、貧困層の借金は「悪い借金」
確かに、絶対額で見ると富裕層の方が借金は多いです。
富裕層は不動産投資や事業拡大のために低金利のローンを活用します。
例えば、住宅ローンや投資用不動産ローン、事業融資など。
借入金利を上回るリターンが期待できる資産にレバレッジをかけるので、借金は「富を増やすツール」になります。
一方、貧困層の借金はクレジットカードのリボ払いや消費者金融の高金利ローンが中心。
生活費の補填や急な出費に追われ、利息だけが膨らむ「悪い借金」になってしまいます。
金利が上がると、この差がさらに広がります。
- 富裕層:預金や債券の利回りが上がり、資産運用で複利が加速。
- 貧困層:変動金利ローンの返済負担が増え、生活がさらに圧迫される。
まさに「富裕層は寝てても複利が働き、貧困層は起きてる間も利息に苦しむ」状態です。
ピケティが警告した「r > g」の法則
この仕組みを理論的に説明したのが、フランスの経済学者トマ・ピケティです。
彼の名著『21世紀の資本』で提唱された核心は、シンプルな不等式 r > g。
- r:資本収益率(株の配当、不動産の家賃、債券の利息など。歴史的に4〜5%程度)
- g:経済成長率(GDP成長率。長期的に1〜2%程度)
この不等式が成り立つ限り、資本を持つ人々の富は、労働で稼ぐ人々の所得よりも速く増え続け、格差は必然的に拡大します。
歴史を振り返ると:
- 19世紀〜20世紀初頭:r > g が強く、富が上位層に集中。
- 20世紀中盤:世界大戦や高税率で資本が破壊され、一時的に格差が縮小(日本も「一億総中流」の時代)。
- 1980年代以降:新自由主義と税制緩和で r が回復し、再び格差拡大。
ピケティは、格差の縮小は自然に起こるものではなく、政治的な介入(累進課税・社会保障)によってのみ実現すると強調しています。
日本の所得格差は今、どうなっているのか(2025年時点)
日本はかつて「世界で最も平等な国」の一つと言われました。
しかし、今は先進国の中では中程度〜やや高めの格差社会になっています。
主な指標であるジニ係数(再分配後)は約 0.33〜0.37。
- 北欧諸国:0.25〜0.28
- 米国:0.41以上
- 日本はG7で中位ですが、1980年代以降は緩やかに上昇傾向です。
原因は:
- 非正規雇用の増加(特に若年層)
- 高齢化と年金依存
- 再分配機能の弱体化(消費税の逆進性など)
上位1%の所得シェアも徐々に上昇し、中流層の縮小が指摘されています。
まだ「極端な格差社会」とは言えませんが、このまま放置すれば社会の流動性が失われ、少子化や消費低迷をさらに加速させるリスクがあります。
最後に:資本主義は変えられるのか
冒頭の言葉「つまりはこれが資本主義」は、正しい指摘です。
資本主義は「資本がお金を生む」システムであり、複利の力はスタート地点の差を指数関数的に広げます。
しかし、ピケティが言うように、不平等は経済の必然ではなく、政治の選択です。
北欧諸国のように再分配を強化すれば、格差は抑えられます。
日本もかつてそれに近い社会を実現していたのですから、不可能ではありません。
大切なのは、この仕組みを知り、議論を続けること。
「違うと思う」と感じた一言から、こんなに深い話につながる——それが考えるきっかけになるといいなと思います。
あなたは、この資本主義の仕組みをどう変えたいと思いますか?
コメントでぜひ教えてください。



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