アメリカがイラン攻撃?なのに原油価格が下がる…不思議すぎる理由を徹底解説

2026年1月現在、アメリカ・イラン間の緊張が再び報じられていますが、
原油価格は逆に下落傾向という、誰もが「???」となる状況が続いています。

現在の原油相場(2026年1月7日頃)

  • WTI原油:約56〜58ドル/バレル(下落基調)
  • Brent原油:約60〜62ドル/バレル前後
  • 2025年通年で約20%下落(2020年以来最大級の下げ)

なぜ地政学リスクでも価格が上がらないのか? 主な5つの理由

1. 2025年6月の「限定的紛争」の強烈な学習効果

イスラエル→イラン→米軍介入でも、
ホルムズ海峡は封鎖されず、報復も象徴的で終了。
→ 市場は「今回も大したことないだろう」と完全に冷めている

2. 圧倒的な供給過剰が全てを上回っている

OPEC+(サウジ・UAE・ロシアなど)の大幅増産により、
2026年も日量200〜400万バレルの余剰供給が予想されている。
この需給の緩みが、地政学リスクを完全に無効化しています。

3. イラン自身の輸出能力がすでに大幅ダウン

長年の制裁+国内経済危機・大規模デモで、
イランの原油生産・輸出自体がかなり制限されている。
→ 影響力は昔ほど大きくない

4. 逆に供給が増える方向のニュースが優勢

・ベネズエラ情勢の変化で将来的に安価な原油が増える可能性
・米国・ブラジル・ガイアナなどの非OPEC生産急増

5. トランプ政権の「安い原油」志向

政権自体が低価格原油を望む姿勢 → 市場心理としても上昇しにくい

市場の優先順位(2026年1月現在)

供給過剰+需要の弱さ >>> 地政学リスク

だから「アメリカ・イランニュースが出ても一瞬だけ上がってすぐ売られる」
というパターンが繰り返されています。

ただし…本当にヤバいシナリオだけは別

以下の事態になったら話は一変します:

  • イランがホルムズ海峡を実質封鎖
  • サウジアラビアの主要油田が本格攻撃される

→ この場合、80〜100ドルも視野に入る可能性大

まとめ

不思議に感じるのは当然ですが、これは

市場が過去の教訓を学んだ結果

需給の現実が地政学リスクを完全に凌駕している

典型的な事例です。

(2026年1月7日時点の市場情報に基づく解説)